B級コラム編集部

身近な関心ごとから社会問題まで。興味のあることにツラツラとひねくれた意見を書いています。

正直な政治家という嘘

<編集手記>
少し膨らみを持ち始めた輝く月を霞ませるのは、夜の薄雲か私の白い息か。
寒さに凍えた瞳に映す月は、何故かいつもより冷たく見えて。
叩けば割れてしまいそうな繊細な姿を、溶かすにはまだ昼の太陽では弱いようで。 
ー元SKE48 秦佐和子さんのブログよりー

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<時事ネタまくら>
談志さんの落語のまくらに倣って、話の初めに時事ネタはさんで見る事にしました。
気になったニュース記事と簡単な考察を載せて行きたいと思います。

1.新幹線で「忘れられない卒業式」JR九州が募集http://news.line.me/issue/funny/f12c9f3f559d
以前豪華旅行列車「ななつ星」のドキュメンタリーを見て以来、興味を持っていたJR九州
今度も面白い企画を立ち上げたみたいです。
やっぱり立案者はななつ星の仕掛け人、仲義雄さんなんでしょうか。
だとしたら凄いなぁ、、、
次々に新しい企画を立ち上げてることになる。
最近注目している人物の一人です。


2.牛丼・吉野家、鍋効果で一歩突き放す
580円のすき焼きセットを販売した吉野家が、低価格戦略で追いかけたすき家を大きく突き放したという記事です。
牛丼と比べると一見すき焼きの580円は高く感じるけど、本格的なすき焼きの店と比べたらむちゃくちゃお得に感じます。
(僕が以前すき焼き食べたくて行った名古屋の店は安くて2500円でした)
すき焼きや天ぷらみたいに、あまりチェーン店になっていないものを販売するってのは狙い所なのかもしれないです。
少なくとも僕なら、目の前で揚げてくれる天ぷらが800円とか、すき焼きが600円で食べられたりしたら、結構リピーターになると思う(笑)


3.地検 容疑者逃走
逃げて何になるんだろう?(笑)
罪があったなら重くなるだけだし、無実だったとしたら弁護士雇って正面きって戦った方がいい。
なんか、いずれにせよ凄く非合理的な選択に思えてなりません、、、

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<薄口コラム>
先日、先々日に続き政治ネタですみません。
もともと頭に3つのことが同時に浮かんで書き始めたので、連続して政治の話という形になってしまいました。
明日からはしばらく政治から離れます(笑)

テレビや新聞の街頭アンケートをみていると、いつも違和感を覚えることがあります。
それは「正直な政治家」っていう言葉。
あなたが求める理想の政治化像は?みたいなアンケートがあると、必ずトップにくるのが、この「正直な政治家」だったり、「裏表のない政治家」って選択肢です。

実際のところ、本当の意味での「正直な政治家」っていうのんを想定できている人って何人いるんだろうっていうのが、僕の違和感です。

正直っていうのはつまり、嘘を言わないって事なんですよね。
決していい事しか言わないって事じゃないんです。


たとえば、どんなに悪い事でも本当の正直者なら言ってしまう。
年金制度は今のままでは成り立ちません。今の制度を維持するためには年金の支払額を二倍にして、支給年齢を75にするしかありません。
とか、
放射能は実は日本中に飛び散ってました(そんなことないと思いますが)。世界の目は凄く冷たいです。
とか、
農業なんて保護しても、国のGDP寄与率が低いので非生産的です。
とか。
いい側面と同じ位、こういう負の側面を全て言ってしまうのが、本当の意味での裏表のない政治家、つまり正直な政治家ですよ。

多分街頭アンケートで「正直な政治家」っていうのを望む人たちは、そんなこと考えてないと思うんですよね。
正直=いい事も悪いことも全てありのまま伝えるではなく、正直=いい事しか言わないと思ってる。
でも、そんなことあるはずないんですよね。
いい事しか言わないならともかく、いい事しかないなんて、それこそ錬金術の世界。
現実はトレードオフで、いい事と悪いこと、全てにその両面が備わった世界なんですよね。

それなのに、人々が求めてるのは、先の意味(いい事しか言わない)でいい人が正直って思うのは虫が良すぎる気がします。
結局、人々が求めているのは、表と裏がない人間(全てありのままにいう人)ではなく、表しかない人間なんですよね。

そんな都合いい人、いるわけないじゃん!
結局僕たちには、正直orNOTでいうならば、いい面も悪い面も全て隠さず言ってしまい、反感を得る人か、僕らの顔色を伺ってゴマする夢を語る政治家の2択しかないんですよね。

それに気づかず、正直がいいって言ってる。
何に対して賛成反対っていうのんを僕は基本的にはもちあわせていないのですが、街頭アンケートには、強く疑問を感じているのが確かです。
なんだろう?自分に都合のいい事しか言わない人を求めるクセに、それが虚構ではダメだなんて、都合よすぎると思う。

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<オススメ本>
第3回辻村深月さん「オーダーメイド殺人クラブ」
どこか綿矢りささんの「蹴りたい背中」に似た空気感を漂わせる作品です。
登場人物は中学二年生。
振り返ればどうしようもなくつまんない事なのに、当時はそんなことに全力で一喜一憂してしまった。
そういう経験って誰しも必ず一つは持っていると思うんです。
この作品はそんな大人になって振り返ったらちょっとイタイ世界(=中2病的世界)を、完璧に書き上げた作品です。
こんなの辻村深月さんくらいしか書けませんよね(笑)
誰もが通る日常だからこそ、どこか胸につっかえる、そんな作品です。


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<駅前スナップ>


夜に撮ったので、全然臨場感がないですが、実際に目にすると近代的な設計と、規模間に圧倒されます!
申し訳ないですけど、鹿児島にくるまで、僕は鹿児島なんてど田舎だと思ってましたm(__)m
でも実際訪れたら大違い!
大げさな話しでもなく、神戸以上に栄えてるように感じました。
駅に観覧車もあるし!(笑)
多分観光資源が豊富なことも一つの要因なんだと思います。
行ってみて驚いた街のひとつです。
流れで入って常連さんと沖縄の芋焼酎で盛り上がって市街地に吐きまくったのはここだけの話、、、


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<あとがき日記>
ようやく構成が定まってきました。
もともとこのブログを始めたきっかけが記者になる練習だったんですが、書いてる内に僕も少しばかり成長して、色々やってみたい事が増えてきました。
当時はその都度ブログの傾向を二転三転させていました。
でも、一貫性がないとやはりどこか気持ち悪い感じがして、そこで今年からとったのがこの形です。

僕が書きたかったのは、自分の少し変わった考察、書評、新聞の一面コラムでした。
この形ならまあ概ね達成できているだろうなって考えてます。
多分明日当たりネタがなくなって苦しむと重いますがら少しでもコンテンツの質を維持して頑張ろうと思います。
みなさんよかったら、読んでやって下さい^_^