B級コラム編集部

身近な関心ごとから社会問題まで。興味のあることにツラツラとひねくれた意見を書いています。

都知事に求めるチカラ

<時事ネタまくら>
談志さんの落語のまくらに倣って、話の初めに時事ネタはさんで見る事にしました。
気になったニュース記事と簡単な考察を載せて行きたいと思います。


1.ホームレスを雇う除染請負企業は悪徳なのか。
第7次下請けとかも問題だけど、何より原発関連の仕事につく人の給与をもっと上げるべきだと思います。
感情として、あんな事故起こしてけしからんってのはわかりますけど、そればかり言ってると原子力に優秀な人材が行かなくなる。
今必要な事は事故の早期収束です。
そう考えるなら、給与あげて少しでも優秀な人材がくる様すべきだと思います。

2.地方受験生の東大離れが顕著
考えられる理由は二つ。
ひとつ目は景気回復で私立思考が回復した。
もうひとつは震災以降、多少学力が低くても、費用が高くても、家族のそばにいたいという思考の人がふえた。
だと思います。
さらに直感ですが、後者を求めているきがします。

元からちょいちょい面白い用例を載せていて、辞書ファンの間では密かな人気であった三省堂さんの辞書(笑)
今度の改定で「w(笑うの意味」や「てか(っていうかの略)」を載せた様です。
言葉は時間と共に変わる物って事と、時代に合わせて用例を変えるっていうのが何か刺さりました。

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<薄口コラム>

猪瀬さんの後の都知事選、舛添さんや宇都宮さんに続き、田母神さんも立候補しましたよね。
他にも元オリンピック選手の野田聖子んや元お笑い芸人の東国原英雄さんも出馬するとかどうとかって声がちらほら聞こえてきます。

もちろん第一は東京都民の生活の向上ですが、否が応でも注目されるであろう事は、東京オリンピックに対する対応です。
多分それは国内だけでなく、国外からも注目される内容であると思います。

東京オリンピックについて考えるとき、僕たちはついつい日本にとってどんな五輪にしたいかばかりを考えてしまいますが、同時に世界は何を期待して東京を開催地に選んだのかも考えてみないといけません。

いろんな考え方があるとは思いますが、僕は大きく二つの理由で東京に決まったと思っています。


ひとつはネガティブな側面。
マドリードイスタンブール、東京って、ある意味どこもキズ有りの地域なんですよね。
マドリードはギリシャ危機の懸念が残り。
イスタンブールは紛争の火がくすぶり。
そして東京は放射能

紛争と経済危機は目に見えるリスクです。
対して放射能は少なくとも目には見えない。
目に見えるリスクと目に見えないリスクを比べたら、目に見えない方がまだマシって考えで東京が選ばれたのではないか?
これが東京オリンピック決定のネガティブな予想。


一方ポジティブな捉え方。
東京オリンピック決定は、海外が日本に向けた期待とエールの表れだって考え方です。
震災でひどく傷つき、大変だと思うけれど、第二次世界大戦後一丸となって発展したあの力強さ、そして震災への対応の姿を見ていたら、きっと2020年までには立ち直り、再び輝きを取り戻すことができるだろう。
私たちはそう信じていますっていうメッセージとしても捉えられなくはない様に思います。

もちろん真偽はわかりません。
でも、どうせオリンピック開催が決まったなら、ポジティブに捉えたいじゃないですか!

そんな風に捉えたら、オリンピックを成功させるのに適した知事像も少し見えてくる気がします。

きっとそれは、オリンピック経験者とかスポーツ推進派ではないんですよね。
そうではなくて海外に対して日本、そして東京をしっかりとアピールできる力を持った人が理想のハズです。

つまり海外に対する発信力が強い人。

そう考えると、野田さん、宇都宮さんじゃあちょっと弱い。

かと言って舛添さんや田母神さんは違いますし(笑)

もちろん都知事の仕事の本義は東京の安定にあるのは承知ですが、それでもやっぱり海外に発信力がある事は大きな役割のひとつだと思います。

それを踏まえて出てくる人って、誰かいるのかなぁ?
案外、北野武さんとか、いいのかもしれません。


東京オリンピック開催に対して、否定的な意見も多くみられますが、やっぱり決まった以上はポジティブに捉えたいですよね。
東京を虫の目で見て、同時に世界の中での日本を鳥の目で見ることができる。
そんな知事に期待です。


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<お勧め本>
最近読んだ本で、面白いと思った物を紹介したいと思います。

第2回 ユリイカ2011年11月臨時増刊号 まどかマギカ 魔法少女に花束を

詩や文学作品の評論が載っている月刊誌です。
この前本屋さんで偶然過去の奴を見つけて購入しました。
200ページ以上に渡り、まどかマギカについていろんな評論家が分析しているので、まどマギファンにはたまらないと思います。
僕がなにより面白いと思ったのは、いい作品程、見た人に解釈の幅があるんだということです。
まどかマギカにしろ風立ちぬにしろ、見たあとに人に語りたくなる。
それだけ自分で考える余地があるってことだと思います。
この本では家族感から考察したもの、美術設計に言及したものなど、様々な角度からひとつの作品を見ています。
文芸批評のやり方のベースとしても面白い本なので、興味があれば是非読んで見て下さい!

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<駅前スナップ>
趣味で撮りためた全国の駅の写真です。
何処かにまとめたかったのですが、ちょうど適したところがみつからなかったので、ここで紹介させて下さい(笑)



僕が最も好きな駅のひとつです。
九州の西の端のため、線路がここで止まっています。
駅はドームに囲まれていて、どこか異国のような空気になっています。
何よりも僕が好きなのは、駅の改札からみた長崎の街並みです。
駅前から山肌にバッと家が立ち並んでいる絵が何とも言えず心に残っています。
「海の見えるまち」ってこういうものなんだなって感じさせてくれる街並みです。
同じく路面を走る電車も印象的。
原爆祈念公園に向かうために路電にのると、車と並走したと思ったら緑の芝生の上を行き、ビルの間をくぐったりと、ちょっとしたテーマパークみたいな構造で道を進みます。
始めて行くと、むっちゃワクワクします!

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<あとがき日記>
去年の年末に知り合った人とクラシックの話をして以来、クラシックを弾くことにハマってしまいました(笑)
中学校時代はあの決められた通りに引かなきゃいけないのが嫌で堪らなかったクラシックピアノが、久しぶりに見ると、その完成度の高さに逆に引きつけられるんですよね。
特にトロイメライソナタ悲愴なんかの、縦の音作りとか神がかってます!!
あれ、本当に考え抜かれた音配置で、楽譜見るたびに「これは自分には作れないわ」っていう敗北感に襲われます(笑)
JAZZっていう自由度を根幹にした物と、作曲をしてきたからこそ、また違った角度でクラシックを楽しめる様になったんだと思います。
ただ老けてきただけなのかも、、、