B級コラム編集部

身近な関心ごとから社会問題まで。興味のあることにツラツラとひねくれた意見を書いています。

ネット選挙で若者の投票は増えるのか?

ネットのバナーに新聞各紙。
様々な所で、ネット選挙についての記事を見かけます。
各種メディアでの取り上げられ方を見ていると、どれ位大きな試みであったかがよく分かります。
ネット選挙解禁になって期待される最大の効果のひとつは、若者の投票率の増加です。
安倍さんをはじめ、様々な政治家が積極的にニコニコ動画Twitterを利用して、応援を訴えています。
各党が初めての導入で手探り状態のネット選挙ですが、果たして実際にはどれほど若者の投票率を上げることに効果があるのでしょうか?
正直な所、僕はネット選挙解禁による若者の投票率の増加は、殆ど期待できないと思っています。
理由はどの政党も公約含む選挙戦略が、そもそも若者をターゲットにしていないから。
年金制度についても少子化対策に関しても社会保障制度についても、明らかに取り込もうとしているターゲットが団塊の世代より上の世代である事は明らかです。
若者が選挙に興味が無いのは、情報が少ないからじゃいんです。
自分たちに関係無い事に対して無関心だからなんです。
大切なのは、無関心なだけでバカではないっていうところ。
いくらソーシャルメディア使ってアプローチをかけたところで、本質的に若者にとって魅力的な政策でないかぎり、投票行動には結びつきません。
ついでにいえば、若者はポピュリズムじゃあ、投票行動には結びつきません。
人気政治家を見たところで、そこらの芸能人みたくらいの感覚にしかならないから。
その辺のこと考慮すると、テレビ人気でほいほい動くおばちゃんの票なんかより、ずっと獲得し辛い事がわかりますよね。
無関心な上に打算的。
これが若者票の取りづらさの本質であるような気がします。
ネット選挙が解禁になった程度で、その票が動くだなんて、僕には到底思えません。