B級コラム編集部

身近な関心ごとから社会問題まで。興味のあることにツラツラとひねくれた意見を書いています。

靖国で「祈る」という事

<編集手記>
趣味で集めた綺麗な言葉をただただ紹介します。

なんのために生まれて
なにをして生きるのか
こたえられないなんて
そんなのはいやだ!

なにが君のしあわせ
なにをしてよろこぶ
わからないままおわり
そんなのはいやだ!

実はとても深い歌詞のアンパンマンマーチ。
昨年やなせさんが亡くなったとき、こんなに深い歌詞だったということを知りました。
こういうメッセージを子供達に伝えたくてアンパンマンを描いていたやなせたかしさん。
改めて素晴らしい人だったんだという事を思い知らされます。


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<時事ネタまくら>
談志さんの落語のまくらに倣って、話の初めに時事ネタはさんで見る事にしました。
気になったニュース記事と簡単な考察を載せて行きたいと思います。

1.「秘密保護法」有識者会議 座長に渡辺恒雄
昨日ラーメン屋さんのテレビで知ったこのニュース。
ラーメン屋の大将さんと隣に座ってたおっちゃんはナベツネかぁって反応でした(関西って事もあるのかも)が、僕は個人的にこの人選に参戦だったりします。
ナベツネさんって、テレビでみると野球の事で好き放題騒いでるようなイメージですが、本なんかを読んでみると、非常に理路整然とした方だから。
多分短い言葉のみが広がるテレビ向けじゃないんですよね、あの人(笑)
ナベツネさんなら、いい意味で世論に流されないと思うので、個人的には座長渡辺恒雄の人選に賛成です。

2.浪人できない ゆとり世代学習過程最後のセンター試験
特に国立大とかで今年は安牌狙ってくる人が増えるんだろうなぁ。
それを考えると、少しだけ滑り止めを確実な学校にしておいた方がいいかもです。
ただ、浪人できないって考える人がたくさんいるのは、見方を変えたらチャンスですよね。
別に学習過程が変わるって言ったって、180°何かが変わるわけじゃないから。
どうせ現役生だって殆ど三年になって始めて勉強するのだから、相変わらず浪人生の方が優位にいるのは変わらないハズ。
だったら同じ浪人生のライバルが減る分、チャンスな様にも思えます。
もちろん現役で志望校合格が1番やけど(笑)


3.「世界の革新的企業トップ100」に日本企業11社
日本企業が11社も選ばれてるって言うのが凄いと思った一方、少し年上の世代の人たちが日本の強みと言っている車や電化製品の大手企業が一社もないのが印象的でした。
本当の意味で世界の企業と戦わないといけなくなったとき、革新的な製品を出し続けられない会社は、大企業とか関係なしに、マジでやばいんじゃないかって思います。
そういう点で、業界トップでかつ100位以内ランクインしている花王って凄いと思います。



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<薄口コラム>
靖国問題について。
僕は基本的にこの手の問題について、基本的に賛成も反対も無い人間です。
なんか意地になってお祈りしてるおっちゃん達がいて、それ見て外野がワーワーきってるなって位の印象です。
(・・・すんません)
賛成反対の立場を取る際に明確な数値や根拠がある物ならいくらでも自分の意見が言えるのですが、この手の問題って、結局最後は感情論じゃないですか。
もちろんそこに祀られている人たちの意味とか靖国神社の歴史とか客観的な事実があることは知ってます。
だけど、結論となるところって「だから日本人として~」とか感情なんですよね。
だからあんまり興味がなくって、掘り下げた事もないトピックだったんです。
でも、ちょうど昨日このトピックに触れる機会があったので、靖国参拝すべきorしないべきっていう事に全く興味がない立場として、考えを掘り下げてみようと思います。

ざっくり言うとこの問題って、靖国神社を首相が参拝する事について、海外からやめろって声があるけど、続けるべき?やめるべき?って話ですよね。
日本人にしてみれば、そこには戦争で犠牲になった国民がたくさん眠っているのだから、彼らに謝罪と供養をするのは当たり前って考えになります。
一方、海外にしてみれば、そこには日本を戦争へと導き、世界を大混乱き陥れた元凶たちがいて、そんな奴らに祈りを捧げるとは何事だって事になる。
どっちも「正しい」ですよね(そもそも戦争は欧米がしかけたとか、相手にも非があるとかそういうの抜きにします。戦争で負けた国=戦争を引き起こした責任者が歴史の事実だから)。
どちらも正しい以上、そこにどちらが正しいかなんて言えるハズがない(笑)
僕たちは、どちらが正しいかの前に、そもそもなぜこんなにもめてしまうのかを考えた方がいい気がします。

靖国の問題がぐちゃぐちゃになる理由は「祈り」っていう行為にあるのではないかっていうのが僕の考えです。
僕たち日本人と、キリスト教圏の国々、そして儒教思想のアジア圏では、そもそも「祈る」って行為の捉え方が違うんです。
キリスト教圏の人々にとって、祈りとは神に対する誓いみたいな意味合いが強くなります。
唯一絶対の神がいて、その存在に対して自分は心から祈りを捧げる。
この文脈で靖国参拝を読んだらどうなるか。
唯一神靖国に眠る魂の中で1番偉い者=戦争の責任を持つ人になり、他の犠牲となった国民=戦争責任のある人の使いってなってしまいます。
その神に「祈る」という事は、そういう人々の考えを受け入れ、誓い・付き従うって事になるんです。
極端かもしれませんが、そう取られてもおかしくない。
そりゃ、心配になりますよね(笑)

次に儒教思想的に参拝を考えてみます。
全然詳しくはないので間違えているかもしれませんが、儒教思想の根源は目上の人、祖先を尊ぶ事にあるように思います。
その文脈でいくと、首相が靖国で「お祈り」をするっていうのは、日本を戦争に導いた人たちを尊び、敬意を示すということ。
首相にとっての祖先って考えると、どうしても戦争に駆り出された人々ではなく、戦争に導いた人になる。
やっぱり、それを見ているアジアの人たちは心中穏やかにはなれませんよね。

最後に日本人にとって、神社で「お祈り」って何でしょう?
せいぜい僕らが神社にお祈り行くのって、受験で受かりたいとか、彼女欲しいとかですよね。
根本的にそこに深い意味なんてない(笑)
こんな言い方だけだと余りに浅いので、少し掘り下げます。
基本的に日本人のお祈りには、謝罪や鎮魂がメインにあるように思います。
それは平安以前からある、怨霊信仰に根ざすもの。
日本人は古くから、厄災があるとそれはなくなった人の怨霊の仕業と考えてきました。
怨みをもって死んだ人が、死後私たちに厄災をもたらすって考え方です。
だからこそ、謀で殺した敵の魂を何よりも丁寧に弔ったのです。
そこにあるのって、謝罪や鎮魂の意味の祈りなんですよね。
だから靖国参拝も、単に戦争で命を捨てさせてしまった人に対する謝罪、責任をとり死んでいった戦犯の方の魂の鎮魂。
そういう文脈で行っているんですよね。
この視点でお祈りしているのに戦争肯定だとか言われたら、そりゃ腹が立つのもわかります。

こんな風に、「お祈り」に関する考え方が違うのが1番の原因だと思う。
しかもタチの悪い事にお祈りって目をつぶって手を合わせるだけだから、どうやったって真意は伝わらない。。。
だからこんなにぐちゃぐちゃなるんじゃないですかね。

初めに申した通り、僕には別に靖国参拝がいいか悪いかに対しての意見はありません。
でも、もし批難されたくなくて、参拝も続けたいなら、祈っているときの心情
全部言葉に出して、ピンマイクで拾わせりゃいい(笑)
そうすれば、少しはごちゃごちゃが減るような気はします。


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<オススメ本>
最近読んだ本で面白いと思った物がある時は載せてみたいと思います。
義経が出てきて信長がでてきて、ジャンヌダルクが出てきて戦うっていう、とてもカオスな作品です。
歴史上の人物版第乱闘スマッシュブラザーズみたいな(笑)
ここまで設定がぶっ飛んでいて、結末が予想できないマンガも久しぶりにみました。
噂によると、作者はジョブズをいつ登場させようか迷ってるのだとか。
どうやってMaciPhoneで戦国武将やヨーロッパの英雄と戦うんだろう?

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<駅前スナップ>
趣味で撮りためた全国の駅の写真です。
何処かにまとめたかったのですが、ちょうど適したところがみつからなかったので、ここで紹介させて下さい(笑)

[photo:01]
「終わりゆく時代に投げキッス 毎度あり型通り あの8番出口もヨウナシね・・・溜池山王
東京事変が解散する際に出した最後のアルバムに入っている「今夜はから騒ぎ」の歌詞に出てきてどうしても行ってみたかった、溜池山王の8番出口です。
東京メトロから繋げたのか、平成に入ってできた地下鉄の駅だからなのか、それともメンバーとの思い出の駅なのか。
いろんな事を考えてみました。
まあ多分椎名さんのことだから「なんか意味深な歌詞にしといたら勝手に聞き手が難しい解釈をしてくれる」とかそんなもんだと思いますが。
何もない駅でした(笑)
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<あとがき日記>
この前アイドルが大好きな知り合いとご飯を食べていて、何時間でも語れる趣味があるっていいなぁって思いました。
僕も趣味は結構ある方だと思うのですが、これが1番ってのが何かって聞かれると困ってしまいます。
なんか、、、これだけは誰にも負けないっていうのが思いつかない(泣)
「今年の目標は、誰にも負けないって自慢できる趣味をひとつ作る事」にしようと思います(笑)