B級コラム編集部

身近な関心ごとから社会問題まで。興味のあることにツラツラとひねくれた意見を書いています。

ビールの売り子の女の子


薄口批評家の「薄口コラム」-image.png








先日テレビでビールの売り子さんのバイトについてやっていました。
(写真はネイバーまとめからの拝借です、スミマセン。文句言われたら直ぐ消します。。。)
モデルのシェリーさんが一日体験という形でエビスビールの売り子をしていました。


5時から8時の勤務で報酬はなんと1万円!!
内訳は基本給約3800円、プラス諸手当とビール販売数×25円ということでした。
たぶんこの番組見ていた人のほとんどが、「えっ三時間働いて一万円!?むっちゃええやん!!」って思ったのではないかと思います。
でも、性格が少しだけ捻じ曲がった僕には、どうしても違うところが気になってしまったのです。
僕が気になったのは、「ビール業者の搾取率」です。



因みに今回テレビで紹介されていたビール、一杯700円だそうです。
シェリーさんが売ったビールの杯数は約150杯。
単純計算で売り上げは150×700円で10万5000円となります。
その上で対価として支払われた金額は約1万円。
売り上げの10%ほどです。

単純に、時間割りしたら時給3300円という非常にオイシイバイトに見えますが、実際の売り上げと比較すると、必ずしもオイシイバイトとは言えないのではないかと思ってしまいました。
因みに700円のビール一杯を売ったあたりのインセンティブ給は25円。
売り上げの約3.5%しか、自分のもとに帰ってこない計算です。
自分のサービスの対価が、売り上げの3.5%としか評価されていないと考えると、ちょっと悲しくなってしまいそうです。
もしこれを自分で全てやったら、、、
ふとそんなことを考えながらテレビを見ていました。
(まあ球場は登録業者*1しか入ることのできないクローズドな空間なので無理でしょうけど)


他の業界だと、どんな感じになっているのでしょう?
参考までに、某塾で教えさせていただいている僕の給与を計算してみます。
僕の場合週6コマ、約10時間働いて(業務級や諸手当を抜いた純粋な講座に対する給与では)5万弱です。
月に約40時間で5万円なら、そこそこオイシイように見えるかもしれません(笑)
(注:因みに働いた時間と同程度は予習等に費やしています、、、)
でも、売り上げをざっくり出すと以下の通り(詳細を書くといろいろマズイので、あくまで概要です、、、)
担当生徒数が40人くらいで合計の月謝が40数万円。
(何人抱えていても、ほとんどインセンティブ級はなし)
だいたい売り上げの13%が、僕の給与として支払われているみたいです。
結構いいリターンの率みたいです(笑)
(因みに現実は、膨大なフォロー等を時給800円でしているため、それを混みにしたらリターンは11・2%くらいだと思います。)


因みに因みに、知り合いのトイレタリー製品大手の会社に就職した先輩は、年間予算9億円で、給与は約450万円。
手元に届く金額は0.5%(笑)
この先輩の場合、周りの倍以上の予算課せられているので、少し大袈裟ですが、他のの人にも聞いた感じみてると、だいたい大手のメーカー(新卒数年)って、売り上げた価値の数%の給与なように思います。

一見高級どりに見える(時給計算にするとという意味で)職業も、実は生み出した価値(料金)と給与の関係をみると、以外と発給な職業が多い気がします。
お医者さんとか編集者とか。
某外資系コンサルだと、年収数千万だけれど、生み出す価値は5、6人のチームで月3000万クラスなので、一人あたりの年間価値創出額は3億6千万。
仮に年収6千万でも、売り上げの16%ほどの収入です。
こう考えると意外とオイシイ仕事なんてないのかもって思います。

時間と給与という、メジャーな物差しで測るのとは全く違う答えが出てくる、一つの尺度として、売り上げと賃金のバランスって考え方も、一つの視座として、アリなのかなって思いました。

色んなバイトの、売り上げ対給与費を出してみて、並べたら面白いんじゃないかと思います。
そんな風に、いろいろと頭を巡らしながら、見ていた番組でした。

*1:きっと手数料凄いんだろうな